4.開会挨拶


無教会全国集会準備委員会
議長 坂内宗男

 皆さんよくいらっしゃいました。ご案内にありますように、2020年・2021年は思ぬコロナ禍にあり中止を余儀なくされ、2022年・2023年は1日だけの開催といたしましたが、昨年2023年の第35回目は特に韓国無教会者11名(当初13名)の参加というかつてない出来事があり、コロナ禍は終息しましたが、実に2年振りに、慎重を期して、従来の2日間の日程を短縮して1日間のスケジュールでこの新今井館で再開した次第でありました。
 予想以上に盛会―すなわち直接参加者とコロナ禍での中での思わぬ援軍“Zoom”参加という直接参加出来ずともパソコンを通じて対話形式で自宅等で参加出来るという文明の利器利用で参加を可能としたことから、99名の参加者で、『福音に生きる』のテーマ開催が許されました。
 ともあれ、あい会して、無教会キリスト信徒として、共に祈り語り合うという喜びと主への感謝は尽きないものがあります。
 このたびの第36回目開催も、1日間の日程で『ほんとうの平和』を主題に、87名の参加規模で開催が許されたことは大なる喜びであります。
 実は、我が国プロテスタント・キリスト教会(例えばバプテスト連盟)では、35年(2035年)問題という深刻な課題を突き付けられている実態があり、それは無教会も同様であります。
 つまり、このままで行きますと、2035年には近時の若者の信徒入信が少ない(半減に近い)ことから、組織としての教会の維持が困難となることが予想され、伝道の課題以上に施設の維持管理(修養会施設も含めて)の難しさから売却も含めてスリム化せざるを得ない必要に迫られている実情にある、ということであります。わが無教会は組織が無いことから、そのおそれはない、と他人事に見がちでありますが、教会同様信徒の高齢化の波のなかで、若者を中心とした信徒の確保は喫緊の課題なのでありまして、対岸の火事的傍観視は決して許されるものでないことは申すまでもないことでありましょう。
 かかる意味で、36回を重ねてきたこの全国集会の意義はさらに深まっていると確信するものであり、従前同様の参加者のもと開催出来る喜びを嚙みしめている次第なのであります。
 どうか、参加者の皆さん、心を一つにして、与えられた主題のもと、特に若者同志が企画した今集会を主が嘉し給いて、祈りを共にし、友情を深め、神の一人子イエスと共に生きる喜びと永遠の命に希望を繋ぐ生涯を全うしたく念じて参じたいものであります。