ここに『無教会全国集会2019』記録集を発刊でき、皆様にお届けできますことを喜びといたします。 参加者は87名と昨年より約20名減少しており、無教会信徒も他の例に漏れずの傾向ではありましたが、無教会のエ-トスは、目先にとらわれずに、ただ信仰のみに立って、真実に、世俗の中で、地の塩たらんと念じて、しっかり大地に足を据え、世の光として主の証しをいたし、この世が主のものとして浄められることにありますので、結果は主にお委ねし歩みたく念じるものであります。
特に、希望なきニヒリズム(虚無主義)が横行する中で、この世の将来を担う若者に、生きる基盤としての福音をいかに知らしめるか、大きな課題でありましょう。
会場は、初めて東京都心にある在日本韓国YMCAでありましたが、集まりやすく、好評であったようでほっといたした次第です。
主題は『神こそ我らが主』でありましたが、主にあって一致した祈りの時と具体的事例における学びを共にする事が出来て、祝福に満たされたとの感想をいただき、ありがたく思います。
また、当会館は、あの1919年3月1日、日本帝国主義による朝鮮支配に対して、全朝鮮において民衆が解放を求めて立ちあがった時の先鞭を切った日本在住留学生約400~600人が会して発した2・8独立宣言の地として知られた所です。そして、昨年は3・1独立運動(万歳事件)100周年にあたる年に鑑み、『2・8独立宣言記念資料館』も整備されたことから、参加者にもその旨知っていただきたくご紹介いたし、休館日にもかかわらず、当会館のご配慮で有志が資料館に足を運べたことは幸いでありました。
さて、今年も、すでに10月後半に当会館で開催予定にあり(4月申込み)、主題も『わたしに従いなさい』(マタイ16:24)に決まり、また、韓国無教会教友10名が参加予定であることから、細部の最後の詰めに入っているところであります。
日韓関係最悪の政治情勢下において、時宜にかなう国際色豊かな民間による祈りと交流の場として実証できることこそ、確固としたグラス(草の根)デモクラシ-に通じるものではありませんか。
最後に、異常な天候異変のなかで、主にあってご平安であられますよう祈念するものであります。
2020年2月6日
無教会全国集会準備委員会
議長 坂内 宗男