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11-3.閉会挨拶 小舘 美彦
しかし今回の全国集会は、二つの点でそのような考えが間違いであることを教えてくれた。一つは、この世の現象と霊的世界での出来事の相違を考慮に入れないことの過ちである。この世の現象としては衰えていても、霊的レベルにおいては栄えており、主から喜ばれているということがある。何と言っても天の国(第三天)では、たった一匹の子羊が救われたことに大歓声を上げるのだから。そのような聖書の教えを読んでいるにもかかわらず、この世で栄えていないからと言って全国集会をやめてしまおうとは、何と自分勝手であることか。直木さんの特別講演に出てきたノルウェーの辺境での出来事は、そのことをはっきりと教えてくれた。 もう一つは、神の前で真実が語られる場の重要さを見失っていたことの過ちである。沖縄と福島からの報告とその後の討論を聞いていて、そう思わずにいられなかった。いったいこれほどの真実が語られ、何が本当に正しいかと純粋に話し合われる場所が他にあるだろうかと。沖縄の話を聞いても、福島の話を聞いても、そして日本の税制や政治の話を聞いても、日本はどう考えてもめちゃくちゃである。にもかかわらず、そのめちゃくちゃさがきちんと話題にされ、その解決方法についてきちんと話し合われる場が、日本には実に少ない。その貴重な役割を果たしている全国集会をやめてしまおうとは、これまた何と自分勝手であることか。 というわけで、今回の全国集会は、全国集会をやめてしまおうという現世的な弱気を一気に吹き飛ばしてくれた。だから皆さん、ぜひ来年も全国集会で再会しましょう。 |