11-2.閉会挨拶
小舘 美彦
「無教会とは」というテーマを選ぶにあたっては少し懸念がありました。少し学究的に過ぎるのではないか、もっと福音的なテーマにしたほうがよいのではないかという反論も準備委員会においては出されました。 しかし実際にやってみると、そのような心配は杞憂であると分かりました。なぜなら、無教会の本質とは、イエス・キリスト以外の何ものにも縛られない自由にあるからです。無教会の本質がこのようなものである以上、「無教会とは」を追求していくなら、自然にキリストのほうへ向かわざるを得ない。その結果、ほとんどの話や話し合いがキリストの霊の恵みに満たされざるを得ない。今回の全国集会は、そのような無教会の性質をまざまざと知らしめてくれました。 他方、無教会の立場をとるということは、恵みばかりではないことも知らされました。この立場をとることは、キリスト以外のものに安住してしまわないよう絶えず我が身を振り返る厳しさを要求することも教えられました。 キリストのみにつながり、キリストの霊に自分を明け渡し、キリスト以外のものに安住しないことによって、無教会の平信徒の働きと交わりがいっそう神の栄光を表すものとなるように願い、閉会の辞とさせていただきます。
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