10.第二分科会


「老化も病気もプラスに活かす」

発題者 永田 千種
司会者 大西 宏
書 記 八尾 徹

参加者
 参加者は22名(男性13, 女性9)で、年齢は60才から88才、平均75才位。お弁当を戴いた後、まず最初に参加者全員の自己紹介を1分以内でして頂き、その後、下記の補足説明・討議と続きました。途中 飯田・中尾さんが回って来られ、集合写真を撮って下さいました。

補足説明(永田千種姉-5分、田中清兄-10分)
 司会者の勧めにより、永田姉から昨日の発題(内容別紙)の補足説明をして頂きました。
2005年2度目の手術後ICUで目覚めた時、看護婦さんから77才誕生日祝いとしてカーネーションを見せられ「新しい人生を戴いた!」ことに感動したこと、そしてその後「神様への感謝」の毎日の中で、次々と前向きの活動ができていることをお話し下さいました。
 次に、田中兄から高齢者の信仰についてのお話がありました。(ご本人からのお申し出あり)1996年エルサレム訪問の際、聖フンボ教会の礼拝堂に架かっていたイエスの十字架像を見て感動、それ以来「十字架の神学」を深く学ぶようになったこと(関根・青野先生他から)、 そして、パウロの十字架のキリストは現在進行形(今なお生きておられる)であることを示され、このことが孤独の中で生きる高齢者に大きな支えになることを強調されました。このお話しを受けて最高齢の塩澤潤兄が、さらに「再臨」信仰が高齢者の心の支えになると話されました。 以上いずれも実体験に基づくお話で、参加者の心に届いたことでしょう。

以下、討議・意見など

宮村武夫兄 神は成長させる力を持っておられる。
 胎児・幼児が成長して行くように、高齢者も人生の最後でも成長して行くように神様は助けてくださる。それによって周りに喜びを与える・伝えることができる。

雑賀光宏兄 高齢になっても仕事を続けよう。 
 高齢になっても仕事を続けることによって、新しいことを学ぶ、若者に教えられる。「9条の会」「国道バイパス反対運動」「法隆寺観光ガイド」などを続けている。

大西 宏兄  高齢なっても、必要とされたら何でも引き受けよう。
高橋 昭兄  老人ホームでも仲間を増やせる。
 老人ホームに入って4年半、周りには孤独の人が多い。できるだけ話しかけている。体は弱っても、話し相手があることが良い。
吉村 薫姉   加齢に伴い、クリスチャンとしての葬儀のあり方を考えている。
平野恵子姉  市川聖書集会に属し、恵まれている。
籠屋幸子姉  母(内村集会)-自分(高橋集会)-子供・孫(今井館)と続き、感謝している。

井上博夫兄  以前石原集会、現在日永集会。
 登戸学寮の近くで親近感を持っている。

伊東裕二郎兄 社会福祉に関心をもっている。
 社会福祉の仕事40年、退職後も関心を持っている。3年前に脳梗塞で倒れ療養中。

宮城航一兄  老齢期は、死と人生の意義について深く考えるチャンス。
 現役医師として、老化と病-特に精神的病に関心がある。加齢をプラスと受け止め、若い時代とは異なる考えができる(以下)。 これらは恩恵である。
①人生の意義を深く考える。
②証しする。③神との新たな出会いを求める。

田牧 仁兄  神様のお招きを待つ気持ち。
 81才まで働いた。やめて間もなく病気(心筋梗塞)になった。神様からいつお呼びがかかるかを考えるようになった。

土屋めぐみ姉  退職後をどうするか。がん告知の受け止め方。
 看護師(産婦人科系)の現役で、あと数年後の退職後をどうするか考えている。がんが増えている状況の中、患者のがん告知後の心の変化、受け入れ方に注目している。

佐藤洋子姉  身近な人への伝道をどうするか。
 自分自身は信仰歴は長いが(30年)、 弟妹・その家族への伝道に関心がある。

溝口春江姉   高齢になったが、まだまだ続けられる。
 信仰歴60年で、今でも音楽療法・平和行進・集会冊子編集などを続けている。90才を
越した友人の一人はお茶の先生、もう一人は聖書暗誦を続けている。名古屋の92才の友人は自分の告別式の式次第を作ってあり、日時を入れれば良いようにしてあるとのこと。私は毎日美容にも気をつけ、成長させて下さいと祈っている。(集会冊子「みぎわ」配布)

宮村武夫兄  聖霊が助けてくださる。
 高齢になると、特にヨハネ福音書14-16章が思い起こされる。聖霊を下して助けて下さ
るとの言葉は忘れられない。体はリハビリを受ける身であっても、主があとで必要な時
には用いて下さると信じることができる。

大塚壽雄兄  失明後も聖書講義・伝道を続けている。
 自分は白血病、心不全を患ったあと、ついに失明してしまった。しかし、信仰によって見えることによらず立ち上がれた。主からの召命があり、2004年から10年間月1回の聖書講義を家内の助けを借り続けてきている。生きがいである。

大塚正子姉  主人と共に歩んでいる。
 信仰の友が大切。二人で歩んでいる。イスラエルへも行った。信仰の友が大切とつくづく思う。

丸山耕平兄  下町での集会を続けている。
 関根正夫先生の意を体して、東京「下町に無教会を」との思いで、長年神田でエクレシアを続けているが、次第に人が減ってきている(145人)。それでも交代で講読している。
今の関心事は、病人の健康、老人の健康、そして市川市の共同墓地のことである。

塩澤 潤兄  大病後に、復活-再臨 の信仰を強められた。
 3年前に小脳出血で倒れ、一週間意識なし、自分はまもなく死ぬと思った。しかし奇跡的に助かった。そのあと聖書から復活信仰を与えられた。我々は、キリストにならって復活でき、新しい霊の体が与えられ神に似たものにされる。更に、キリストが必ず来られる、「再臨」されるとの信仰を与えられ、最後まで信じ続けて御国へと願っている。

永田千種姉  死ぬことは恐ろしくない。
 残りの人生を楽しく暮らして行こう。

以上、分科会のテーマ通りの前向きなご意見が多く、明るい話し合いでした。